日本のビジネススタイルは間違っているの?

焦りの前の「なるほど」を目指す

本屋にはたくさんのビジネス書が並び、効率化のためのセミナーが行われ、マネジメントの仕方に変革を求められる。
一体どのようなビジネススタイルが最適なのか、 誰も教えてくれない…

情報過多になるとそんな悩みが出てきますよね。特にちょっと弱気になっているときは、目に入るすべての情報を信じて右往左往。誰しもそんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。

そんなときはひたすらに変化を求め、 今までのビジネススタイルを根底からひっくり返すことを良しとしてしまいがちです。危機感に迫られ、何かをやった!行動した!という自己満足が欲しくなるからです。しかし果たしてそれが最善なのでしょうか。

「イノベーションってそういうものでしょ?」と思う人は少し待ってください。

一見「本質から変えた」と思うことも、 あなたの・私たちの培ってきた土壌にフィットしなければ定着せず、結局無駄になってしまいます。ただ「早く効果を!」と焦る前に、「そうか、なるほど」という腹落ちする納得が無いと仕事のやり方など変えることはできません。

日本スタイルのいいところを見直そう

ビジネススタイルや会社員の働き方に対するネガティブなニュースが世を騒がせています。もちろん古い固定概念にしがみつくのは良くありません。30年前と今とは使っているツールも違いますし、平均寿命も伸びているからです。

しかし日本人の昔からのビジネススタイルを完全否定するのはもったいないこと。

例えば役職の上送りで稟議書を通すスタイル。古臭いかも知れませんが、 そのやり方のおかげで「下準備をして決めたことが正式に通る」という、決定までの最短距離を取ることができています。

また日本スタイルが最先端に取り入れられた事例も多くあります。

例えば、商店の「御用聞き」という古き良き日本のサービスは、顧客の状況や天候・世相を見抜いて「そろそろこれが求められているのではないか?」と察して自ら動き、自宅に出向いて注文を取り宅配していました。

これはまさに最近のネットサービスではないでしょうか。ユーザーの興味に合わせて広告が配信され、購入から受け取りまでが自宅でできる…これは実は日本人にとってとても馴染みの深いスタイルです。かつての日本で当たり前のように行われていたことが、世界に受け入れられる価値観となっている。私たちはもっと日本のビジネススタイルに自信を持っていいのです。

とかく日本人は「シンプルに」「合理的に」「波風を立てずスマートに」仕事・商売を進めることに長けた文化的背景を持っています。この力は恐らく世界一です。そしてそのスタイルは、 能楽や茶道などの「合理性を突き詰め、いかに無駄を排除するか」という粋で完成されたスタイルに源流を見ることができます。

変化の多い時代に、軸をもって私たちらしい働き方を見つける。そのヒントは日本文化や伝統芸能の中にあるのではないでしょうか。

関連記事

  1. 日本文化の技はマニュアル化できるのか

  2. 日本文化でグローバルビジネスに強くなれる理由

  3. 日本文化はビジネスで勝つための武器になる

  4. 日本文化で交渉力が身に付く理由

  5. 日本文化で五感を研ぎ澄ますと得られるもの

  6. 日本文化を学ぶと生き方の指針が見つかる理由